会計事務所への就職を考えている者が知るべき8のこと

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会計事務所への就職を考えているが、まったく知らない業界なのでとにかく不安で、一体どんな職場が待っているのだろうと不安になっていませんか?

そんな方のために、会計事務所業界で働くということはこんな感じということについて、ありのままをお伝えしたいと思います。

1.会計事務所はほとんどが中小零細企業

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統計上会計事務所は、99%以上が従業員数50名以下の中小企業です。
従業員数が50名以上の会計事務所は全体の1%程度しかありません。いわゆるBIG4と呼ばれる最も大きな会計事務所でさえ従業員数は1000人に満たない従業員数です。

一般企業の中では従業員数が何十万人もいる超大企業や、数万人規模の大企業はたくさんありますが、それに比べると会計事務所は非常に小規模な組織であることがわかります。

それでは、このような会計事務所の特徴を詳しく解説をしていきます。

1-1.簡単に転職できるゆえに離職率が高い

会計事務所のしごとは、基本的にどこに行ってもその根本は同じです。一言でいえば、“税金の計算”、試験で勉強する税法という法律に従ってお客様の税金を計算する仕事です。
これはどの会計事務所に行っても共通のスキルです。つまり、会計事務所の仕事は“つぶし”が効きます。

それゆえ、経験者でふつうにコミュニケーション能力があれば、比較的簡単に転職ができてしまいます。給与水準についても過去の経験やポジションに従って考慮してもらえるので、転職しても落ちることはないでしょう。

そんな事情があるためか、一般的に会計事務所の離職率は非常に高いと言われています。ただ、一度就職して経験を積んでスキルを磨けば、転職はどこにでも比較的簡単にできるというメリットもあります。

1-2.退職金制度がない

上述のように、離職率が高いため、基本的に終身雇用を前提に人事システムができていない会計事務所が多いでしょう。そのため当然、退職金制度もありません。ただ、従業員数50名以下の中小零細企業できちんとした退職金制度がある会社もさほど多くないと思いますので、これは会計事務所だからという特徴ではないかもしれません。

1-3.所長次第でいろんなことが決まる

従業員数50名以下の会社を前提に考えると、トップの意向が組織の雰囲気を大きく左右するのは当たり前のことだと思います。

よって、就職する際にはトップの人柄を見て、自分に合うかどうかを確かめてみるとよいでしょう。
小規模な会計事務所ですと、所長が面接をしてくれるところがほとんどだと思いますので、面接の場で気になることをいろいろと質問してみましょう。

2.会計事務所への就職時の気になるQ&A

会計事務所への求人応募をする際に気になることにお答えしていきます。

2-1.30歳過ぎて未経験でも会計事務所へ就職することができるか?

基本的には、“厳しい”でしょう。さらに、条件面まで考えると、社会人経験がいくらあったとしても会計事務所経験がない場合には、ほぼ“新卒”と見做されてしまいます。そのため初任給も現職と比べると大幅にダウンしてしまいます。

ただ、それでも良ければ、“どこか”に就職することは可能だと思います。前述のように会計事務所は離職率が高く、人気のない会計事務所は慢性的に人手不足の状態です。そういったところにタイミングよく応募を行えば就職することは可能でしょう。

但し、大前提としてコミュニケーション能力があります。“税金の計算”をするのだから、“事務作業”ができれば問題ないという考えは間違いです。顧問先とのやりとりや電話対応などサービス業として当然のスキルは求められます。特に30歳を過ぎて未経験の場合は、それなりのコミュニケーション能力が求められるでしょう。

2-2.学歴は関係ある?高卒や専門学校卒でも採用してもらえる?

未経験で、かつ試験科目の合格がなければ、関係あると考えられます。
ただ、あくまで“関係がある”程度です。一般企業に就職するのと同じです。もちろん、学歴は武器になります。その学歴を取るために、過去にした努力は評価されて当然です。

ただ、それがすべてではありません。自分の武器をうまくアピールすることで採用を勝ち取りましょう!

ちなみに、相続税申告のプロフェッショナルチーム、弊社、税理士法人チェスターでも高卒の学歴の社員を複数名採用しています。

2-3.未経験者の初任給はいくらくらい?

未経験で試験合格科目がないと、どの会計事務所にいっても新卒とみなされるでしょう。
ただ、中小零細企業、所長の方針次第で、多少の変動幅はあります。
18万円~25万円/月くらいの幅と考えておけばよいでしょう。

ただ、未経験でも、何か光るものがあり、それをうまくアピールできれば、会計事務所によっては、30~35万程度の初任給もあり得るのではないでしょうか。

但しこればかりはその会計事務所の所長次第です。

3.会計事務所へ就職してからの気になるQ&A

会計事務所へ就職できたあとに気になる疑問にお答えしていきます。

3-1.残業は多いか?受験勉強をする時間はあるか?

分りません。こればかりは会計事務所次第です。残業がおおい事務所が多いかも、とかそういったうわさを参考にしても意味がないと思います。直接、就職したいと考えている事務所に確認してみましょう。

ただ、一般企業に就職する際とこれも同じでしょう。新卒で、残業のまったくない会社に就職したいと考えると選択肢は極端に少なくなります。会計事務所についても、それと同様でしょう。

3-2.女性にとっての働きやすさはどうか?

会計事務所は、実力・能力がすべてです。個人的な見解ですが、男女による差別はほとんどないと思います。女だから出世しにくいとかは関係なく、単純に仕事ができるかどうか、それがすべてです。

また、育児休暇後にすぐに復帰がしやすいというのは良い特徴でしょう。もちろん、休業中の税法の改正等はフォローしておく必要がありますが、基本的に一度身に着けた能力は一生の宝です。

但し、中小零細企業ゆえ、育児休暇制度がきちんと利用できる会計事務所は少ないです。ただ、先にも述べたように転職は比較的容易なので、例えば出産で一度退職しても復帰時に新たに就職活動をすれば、仕事さえできれば転職は容易にできてしまいます。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
会計事務所へ就職を考えている方向けに有用であると思われる情報を書いてきました。

いろいろと思ったままを書きましたが、会計事務所の仕事は決して、“つまらない”ものではありません。やりがいがあり、社会的な意義もあります。

ぜひ、こちらの業界へお越しください。


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