ディスカウント債の評価の方法は二種類にわかれます
ディスカウト債とは額面金額よりも安く購入することのできる債券を指します。
例えば、100万円の額面金額のものを96万円で買う事のできるようなものがディスカウト債と呼ばれるものです。利息を受け取ることができないか、あるいはできたとしても非常に安い利息しかもらう事のできないものが多いです。
利息がなくても96万円で買ったものが償還時には100万円になりますから、利回りは存在することになります。
このときの相続税の評価はどうなるのかというと、二つの方法があります。
その一つは償還差益を計算する方法です。例えば100万円の額面金額の債権の償還期間が2年で、そして96万円で買った場合、相続時に1年経っているとします。そうすると半分だけの利益が出ていると考えて、評価額は98万円とするのが妥当です。
もう一つは予想売却額によるものです。額面が100万円であってもリスクの高い債券なら100万円で売れるとは限りません。このときにはその時点で売却したときに予想される価格で評価をすることになります。
このどちらでも良いですから有利な方を選ぶのが一般的です。
評価額を正確に計算するためには、発行価額に経過償還差益、経過利息を加えることになります。これらの合計によって評価をするのが一般的ですが、実際に売却したときの価格は証券会社に問い合わせて、その時点で予想される売却の価格を知っておくことが必要となります。