評価対象地の一部のみしか側方路線に接していないような宅地について、側方路線の効用を受けている部分は側方路線に直接接している部分のみとなります。このような宅地に係る側方路線影響加算額の計算については、側方路線が接する割合の調整率を乗じて計算することになります。
また、二方路線影響加算においても、同様の調整を行います。
不整形地の側方路線影響加算・二方加算影響加算の適用について
側方路線影響加算額の計算は次のようになります。
側方路線影響加算額の計算方法
側方路線の路線価×奥行価格補正率×側方路線影響加算率×調整率(※)
※調整率:A/B
A:評価対象地が側方路線に直接接している部分の距離
B:側方路線を正面路線として評価対象地に係る想定整形地を設定した場合のその想定整形地の間口距離
また、二方路線影響加算額についても同様に、二方路線からみて、二方路線を正面路線として評価対象地に係る想定整形地を設定した場合のその想定整形地の間口距離のうち、評価対象地が二方路線に直接接している部分の距離の占める割合により、二方路線影響加算額を調整します。
側方路線に接するが二方路線影響加算率を適用する場合
評価対象地が側方路線に接する場合であっても、実際には角地としての効用を有していない場合には、側方路線影響加算率ではなく、二方路線影響加算率を適用します。正面路線と側方路線の角地部分が評価対象地に含まれていない場合がこれに該当します。
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