抵当権の設定されている土地の相続税評価についての解説
抵当権の設定されている土地の相続税評価について理解する為に、抵当権と相続税について触れていきましょう。
抵当権については、住宅ローンを例にするとわかりやすいかもしれません。
住宅ローンの支払が出来なくなると一般的には、持ち家が取られる事がほとんどです。この、住宅ローンが支払えないと担保である住宅や土地が取られるといった類の契約や権利が、抵当権です。
相続税については、一般的に物や現金などを相続したと見なされる時、その物や現金に対して課税される税です。
相続で現金を取得した場合は別ですが、物を相続した場合、物に債務が関わっている事もあり得ます。つまり、上記のようなローンが残っている土地や住宅であった場合です。
相続税では、このような財産を消極財産と言い、このような財産も課税対象となります。
つまり、マイナス、負債についても相続する事もあり、その中で抵当権の設定されている土地についての相続税評価はどのようになるのかといった事がこの条文の焦点です。
相続税評価とは、このケースなら土地の評価です。
相続税では、抵当権の設定されている土地であっても、土地の評価が過小評価される事はありません。つまり、土地そのものの価値で、納付する相続税が決まるという訳です。抵当権があるから土地の価値が小さくなり、課税額も小さくなる事はないのです。
よって抵当権の設定されている土地を相続する可能性がある場合、事前に対応策、対処の方法を身内、親類などで話し合っておいてください。
関係のない方は、相続税は消極財産であっても課税対象となると覚えておくと良いでしょう。