相続税申告書を作成するためのパソコンのソフトウェアを探しているが、
「年間数件しか相続税申告を行わないので、月額契約は避けたい…」
「最も使いやすいソフトは何か…」
「税務の知識がなくても入力し易いソフトは何か…」
などとお悩みではないでしょうか。この記事では、年間2,300件以上の相続税申告書を作成している税理士法人チェスターが、相続税申告書のソフトウェアを網羅的にご紹介し、それぞれの特徴等をご紹介していきたいと思います。
~目次~
1.相続税申告書の作成ソフトを6つご紹介
>>無料会員に入会すると、実務で使えるオリジナル書式をプレゼント!!では、さっそく相続税申告書の作成ソフトを具体的に6つご紹介していきます。
それぞれのソフトの機能や特徴、価格について解説します。
1-1.相続税の達人(NTTデータ)
【機能&特徴】
相続税申告書の用紙にそのまま記入していくような形式で入力が必要なため、入力にある程度知識が必要。ただ、そもそも相続税申告書の計算構造は法人税等の他の税目に比べるとさほど難しくはないため、会計事務所の専門職職員が扱うのであれば難しくはない。また、遺産分割協議書や分割案ごとのシミュレーションができるので、クライアントに対して分割案に応じた相続税額の違い等を説明するときの資料作りとして役立つ。
ただ、NASサーバーには対応していないので、複数名でこのソフトを使用する場合には、クライアントPCをサーバー代わりに使用するか、各自のPCごとにデータを保存して使用する形式を取らざるを得ない。なお、Windowsサーバーにはもちろん対応している。
【価格】
年間利用料形式
「達人シリーズ」特約店「株式会社オリコンタービレ」にて契約すると、リース契約で月額払いが可能となる。
Standard Edition(スタンダード・エディション): ダウンロード 21,900円 CD 24,700円
Professional Edition(プロフェッショナル・エディション):ダウンロード 39,900円 CD 42,700円
【ユーザー数】
Standard Edition(スタンダード・エディション)は、1ライセンスで1台のPCまで。
Professional Edition(プロフェッショナル・エディション)は、ユーザー数に制限なし。
製品URL:http://www.tatsuzin.info/products_sz/
1-2.JDL IBEX税務netR 相続税・贈与税申告書
【機能&特徴】
申告書のイメージの通りに入力していく形式。
比較案の検討や遺産分割作成機能もあり。
【価格】
年間利用料形式
年間利用料:10,000円
ライセンス無制限版:40,000円(年間)
【ユーザー数】
原則1ライセンスは1台のPCまで。ただし、年額500円の追加で1ライセンス追加可能。
ライセンス無制限版については、ユーザー数に制限なし。
製品URL: http://www.jdlibex.net/zeimu/product/sozokuzei.html
1-3.相続税顧問R4(EPSON)
【機能&特徴】
財産評価のソフトも込み。
遺産分割協議書やシミュレーション機能もある。
【価格】
初期購入価格 200,000円
年間保守費用 50,000円
【ユーザー数】
1ライセンス契約で1ユーザーまで。
ユーザーの追加は、初期費用100,000円、年間保守費用10,000円。
製品URL: http://www.epson.jp/products/oen/sozoku/
1-4.魔法陣 相続税 for windows (株式会社ハンド)
【機能&特徴】
財産評価のソフトも込み。
遺産分割協議書の作成も可能。
なお、体験版が用意されている。
【価格】
120,000円
【ユーザー数】
1ライセンス1ユーザーまで。
追加ライセンスは、38,000円。
製品URL:http://www.mahoujin.co.jp/products/souzoku.php
1-5.ACELINK NX-Pro相続税申告書 (MJS)
【機能&特徴】
株式会社ミロク情報サービスが提供するソフトウェア。
会計事務所向けの統合業務パッケージの中のひとつとしての用意。
1-6.VBA 相続税申告書 H26
【機能&特徴】
エクセルで、相続税申告書の作成をするソフト。エクセルだが、高性能にできており、プリンターで申告書を印刷しそのまま税務署に提出することも可能。費用面、手軽さという観点では一番使い勝手が良い。
【価格】
21,000円
製品URL:http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/business/se282640.html
2.【まとめ】オススメの相続税申告書作成ソフトは!?
ここまで、6つの相続税申告書作成ソフトをご紹介してきましたが、一旦、どれを選べばよいのか。
ちなみに、税理士法人チェスターでは、1-1に記載の「相続税の達人(NTTデータ)」を使用しています。理由としては価格面、操作性です。他のソフトに比べると圧倒的に安価で、かつソフトの操作性も悪くなく、安定感もあります。
ただ、相続税申告を行う上では申告書作成ソフトと、もう1つ、土地評価明細書の作成ソフトも必要になってきます。ソフトによっては、この土地評価明細書作成ソフトもパッケージになっているものもあります。達人シリーズにおいては、別途契約が必要で費用としては、スタンダード・エディションのダウンロード版で21,900円/年となっています。
ちなみに、土地評価明細書以外の書式については、エクセル等で代用できるものが多くなくても実務ではさほど困らないと思います。ただ、非上場株式の評価の明細書はあったほうが良いですが。
※この記事は専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。
なお、ご指摘がある場合にはお手数おかけ致しますが、「お問い合わせ→記事内容に関するお問い合わせ」よりお問合せ下さい。
但し、記事内容に関するご質問や問い合わせにはお答えできませんので予めご了承下さい。