相続によって取得する家屋が、最近リフォームやリノベーションを含む増改築がおこなわれているものであれば、相続税評価の際に注意が必要です。どのような点を確認しておくべきかを含め、増改築を実施した家屋等の相続税評価について解説していきましょう。 1.増改築(リフォーム等)をした場合の相続税評価について 1-1.家屋の相続税評価における原則 相続税評価において、家屋の財産評価額は、固定資産税評価額を……
記事を見る相続に関する知識コンテンツ
仮装隠蔽があった場合には配偶者の税額軽減が適用できない
本来申告しなければならない額よりも少なく見積もって申告を行った場合、事実が明らかになれば過少申告加算税などの税金が加算される場合があります。相続税の場合は、税金によるペナルティだけでなく、配偶者の税額軽減が適用できないということもあります。 1.仮装隠蔽があった場合には配偶者の税額軽減が適用できない 相続税の計算では、被相続人、つまり亡くなった人の配偶者に限り、配偶者の税額軽減を適用することが……
記事を見る生命保険金(死亡保険金)の相続税非課税額の具体的計算方法
被相続人の死亡によって生命保険などの死亡保険金を受け取った場合は相続税の対象となります。しかし、全額が相続税として課税されるわけではありません。生命保険の場合、非課税限度額が設けられています。非課税限度額が適用されるのはどのような場合か、どのように計算するのかを見ていきましょう。 1.生命保険金(死亡保険金)は”500万円×相続人の数”まで非課税 生命保険や損害保険など、被相続人が亡くなること……
記事を見る未分割(遺産分割が整わない状態)での相続税申告の注意点
誰がどのくらい相続するかという相続の問題はトラブルに発展しやすい事項です。遺書によって円滑に相続が行われれば問題ありませんが、相続税の申告時期になっても分割が完了していないというケースもあります。未分割で相続税を申告する場合の注意点について確認してみましょう。 1.未分割(遺産分割が整わない状態)でも、相続税申告は必要 相続税の申告期限は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日より10か月で……
記事を見る退職手当金にかかる相続税は”500万円×相続人数”まで非課税
相続をする場合、退職手当金を受け取るケースもあるでしょう。退職手当金等に該当する場合は、相続財産にカウントされますが、全てに対して課税される訳ではありません。退職手当等には非課税枠が設けられています。非課税枠の考え方について、例を交えながら確認してみましょう。 1.相続財産とみなされる退職手当金等 被相続人が受け取る権利のあった退職手当等は相続財産とみなされます。ここで注目したいのが退職手当等……
記事を見る大規模工場用地の相続税評価
※2018年1月以降発生の相続について、「広大地評価」は適用できません。代わりに「地積規模の大きな宅地の評価」が新設されています。※ 大規模工場用地とは、一団の工場用地で地積が5万㎡以上の土地のこと。5万㎡といえば200m×250m、東京ドームに換算すると約1.06個分なので、ほぼ同じ大きさになります。今回は大規模工場用地の評価の方法について見ていきましょう。 1.大規模工場用地とは? ……
記事を見る相続税の物納を分かりやすく解説
相続税は金銭で支払うものと思っている人も多いかもしれません。原則としてはその通りですが、状況によっては物納も認められています。物納が可能となる4つの要件や、物納が可能な資産についてご紹介していきましょう。 1.相続税の物納とは 物納とは、金銭の代わりに国債や不動産など、金銭以外の資産で相続税を納付する方法のことです。相続税は原則として金銭で納めるものですし、納付期限までに納められない場合には延……
記事を見る相続税の課税対象となる「名義株式」の確認方法
「名義株式」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。株主の名前と実際に出資した人が異なる株式のことで、相続税の対象となります。なぜ相続税の対象となるのか、名義株式であるかどうかの確認方法や対処方法についてご説明しましょう。 1.「名義株式」とは? 名義株式とは、名義上の株主と、金銭を出して株式を購入した人が異なる状態のことです。通常、金銭を出して株式を購入した人が株式の名義人となり、株主名義に……
記事を見るオーナー貸付金の相続税評価
会社のオーナーである社長が自身の会社に貸し付けた金銭をオーナー貸付金と言います。注意したいのが、オーナー貸付金がある状態のまま、相続が起きた場合です。相続では、貸付金の金額がそのまま評価の対象になってしまうためです。 1.オーナー貸付金の相続税評価方法 国税庁の財産評価基本通達によりますと、貸付金の評価においては、被相続人が貸したお金に加え、被相続人が亡くなるまでに受け取るはずだった分も含めた……
記事を見る「類似業種比準価額方式」による非上場株式の相続税評価方法
非上場株式の相続税評価を行う場合、市場価格がないため、別途株価評価を行わなければなりません。その評価方法のひとつが類似業種比準価額方式で、同族株主の場合に用いられる方法です。類似業種比準価額方式による非上場株式の相続税評価方法および平成29年より改正されたポイントについて解説します。 1.「類似業種比準価額方式」とは 類似業種比準価額方式とは、取引相場のない非上場株式の評価額を算出するために、……
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