債務超過に陥っている合名会社および合資会社の無限責任社員が亡くなった場合、本来、その社員が負担すべきであった債務は、相続時にどのように扱ったらよいのでしょうか。国税庁の公式ホームページ上にある事例を含めて紹介していきましょう。 1.無限責任社員の借金等は債務控除できる 相続税法第13条第1項に基づき、相続開始時に被相続人の債務が存在していれば、相続の対象となる財産価額から控除することができます……
記事を見る特例・控除
小規模宅地等の特例は建て替え中の自宅にも適用可能
親が所有している土地に、子どもや親族が同居している場合、万一名義人の方がお亡くなりになった際には、その自宅も相続税の対象となります。この場合、「小規模宅地等の特例」により相続税が減額されるのですが、万一、自宅の建て替え中に不幸が起こった場合も、特例の適用対象となるのでしょうか。 1.小規模宅地等の特例は建て替え中の自宅にも適用可能 基本的には建て替え中であっても、小規模宅地等の特例は適用されま……
記事を見る【パターン別】期限後申告における小規模宅地等の特例
小規模宅地等の特例の適用を受けられるかどうかによって、相続税の課税額は変わってくるものです。基本的に適用を受ける場合は期限内の申告が原則となっています。しかし、一部例外として期限後申告でも適用が認められるケースもあります。小規模宅地等の特例の適用が可能な考え方とパターン別の期限後申告での適用について解説します。 1.小規模宅地等の特例は期限内申告が原則 小規模宅地等の特例は、被相続人等が居住や……
記事を見る【パターン別】駐車場でも小規模宅地等の特例が適用できる場合
相続する不動産が駐車場である場合でも一定の条件を満たす場合には、小規模宅地等の特例によって相続税評価額の減額を受けられます。特例適用には、その駐車場が構築物を含むことと、継続した事業性が認められることが必要です。駐車場の種類や運営方法によって適用がどう判断されるのか、実例を交えて解説します。 1.駐車場における小規模宅地等の特例適用には条件がある 被相続人の事業に使用されていた宅地には、小規模……
記事を見る【パターン別】共有の小規模宅地等の特例解説
一定の条件を満たせば相続税が減額される小規模宅地等の特例は、共有の場合にも適用されます。生前に共有であった場合や共有で相続する場合など、パターン別に代表的な例を挙げ、どのような場合に小規模宅地等の特例が適用されるのか解説します。 1.共有でも小規模宅地等の特例が適用可能 共有とは、1つの建物や土地を2人以上で共同で所有する場合を指します。具体的には、登記簿謄本の所有者欄の名前が2人以上であれば……
記事を見る【パターン別】二世帯住宅の小規模宅地等の特例解説
相続税の課税価額が減額される小規模宅地等の特例は、二世帯住宅の相続にも適用されます。ただ、区分所有登記の有無により、小規模宅地等の特例が適用されないケースもあるため気をつけなければなりません。二世帯住宅をパターン別に分け、小規模宅地等の特例について解説します。 1.二世帯住宅でも小規模宅地等の特例が適用可能 小規模宅地等の特例とは、事業用や居住用の宅地等を相続した場合に、限度面積までの部分につ……
記事を見る一般障害者と特別障害者の違いと税額控除(所得税・相続税)
障害者は所得税や相続税においても税額控除を受けることができますが、その控除額は一般障害者と特別障害者によって異なります。一般障害者と特別障害者のそれぞれの定義と、実際の所得税および相続税における控除額について確認しておきましょう。 1.税法上の一般障害者と特別障害者の定義と違い 1-1.障害者は税法上で障害者控除という負担軽減措置がある 成年後見を受けている方、知的障害者や精神障害者、身体障……
記事を見る明渡猶予期間中の土地の貸家建付地評価及び小規模宅地の特例適用
明渡猶予期間中の土地の評価が問題となった東京地裁における税務訴訟では、貸家建付地としての評価減は認められず、小規模宅地の特例による評価減は認めるという判決が出されました(平成13年1月13日判決)。明渡猶予期間中の貸家が建つ土地を相続する場合、どのように評価されるのかについて判例を基に解説します。 1.明渡猶予と貸家建付地の評価 明渡猶予期間中の貸家とその敷地の評価について理解するには、まず「……
記事を見る小規模宅地等の特例の老人ホーム論点の4パターン
小規模宅地等の特例とは、被相続人が事業または居住で使用していた宅地において、一定の面積についての部分を減額できるというものですが、被相続人が老人ホームに居て、家を離れていた場合は適用となるのでしょうか。結論としては、要件を満たせば適用することが可能です。適用における注意点とパターン別の解説をしていきます。 1.被相続人が老人ホームに入居していても特例適用できる要件と注意点 被相続人が家で暮らす……
記事を見る相続税の配偶者の税額軽減は期限後申告でも一定の要件を満たせば適用可能
相続税における「配偶者の税額軽減」は、高い節税効果があります。相続税申告期限内に申告できれば問題ありませんが、遺産に関する問題は時間がかかることも珍しくないでしょう。申告期限後でも特例が適用できるケースについてまとめました。 1. 相続税申告期限までに遺産分割協議が終了していれば期限後申告でも可能 相続税の配偶者の税額軽減とは、一定の金額までなら配偶者に相続税がかからない制度です。一定の金……
記事を見る