無道路地とは、「財産評価総則基本通達第2章20-2」の(注)で規定されていて、道路に接していない土地のことを指します。「接道義務」という言葉も出てきますが、これは建築基準法等の法律によって「建築物を建設するために必要な道路に接すべき最小限の間口距離の要件」のことを指します。無道路地は全く道路に接していないために、他人の私有地や公有地を通り道路から出入りすることになります。 無道路地の……
記事を見る相続に関する知識コンテンツ
間口が狭小な宅地等の相続税評価
間口が狭小な宅地等とは、例えば「うなぎの寝床」と称される町家のような「道路に面する間口と奥行との比率がアンバランスな形状」の宅地や、「袋地」と称される「周囲を他の土地で囲まれていて、狭い接道路地のみで道路と接している」宅地、及び「道路のカーブ部や行き止まり部分に存在し、道路と土地の接面が狭くなっている」宅地等のことを指し、これらを一括して「間口が狭小な宅地等」と総称します。 間口が狭……
記事を見るがけ地等を有する宅地の相続税評価
宅地の中にある、宅地として利用できない斜面部分のことをがけ地と呼びます。不動産の用語では「法地(のりち)/法面(のりめん)」という呼び方をすることもあります。宅地内に自然の地形の状態で存在する斜面や、山間部を開発した時に土を切り取って斜面になった切土部分、宅地内の一部に土を盛って斜面になった盛土部分、単なる斜面のみならず敷地内で段々に高低差が生じている箇所なども、一括してがけ地等と総称します。一般……
記事を見る容積率の異なる2以上の地域にわたる宅地の相続税評価
容積率とは、不動産や建築の業界で使用される「延べ床面積÷敷地面積」、つまり「敷地面積に占める延べ床面積の割合」を指します。「該当する宅地にどれだけの床面積の住宅を建てることができるか」を示すひとつの指標で、宅地のある用途地域毎に決められているものです。同じ面積の宅地でも用途地域毎に違っています。 容積率の異なる2以上の地域にわたる宅地とは 例えば路線価道路に面した広い宅地……
記事を見る相続税評価における倍率方式
土地の相続税評価の方式は、主に市街地の宅地に適用される路線価方式と、主として市街地の宅地以外の土地に適用される倍率方式の2種類に大別されます。そこで、以下では、後者の倍率方式について解説します。 相続税評価における倍率方式とは 相続税評価における倍率方式とは、評価対象地の固定資産税評価額に、評価倍率を乗じて計算される金額で、評価対象地の相続税評価額を定める方式を言います。 例えば……
記事を見る倍率方式による相続税評価
相続される財産の多くは、預貯金や有価証券などのように価格のはっきりしているものではありません。特に日本では不動産を相続する人が多く、不動産が相続財産の大半を占めるといった場合も少なくありません。 そのため、不動産の相続税評価額の算出方法は細かく定められており、詳細な法律が整備されています。 そんな相続財産の代表とも言うべき「土地」の評価方法の基本となるのが、「路線価方式」と「倍率方式」とい……
記事を見る大規模工場用地の相続税評価
大規模工場用地とは、「財産評価総則基本通達第2章22-2」において定義がされています。工業用地で広さが5万平方メートル以上と定義されているので、およそ縦横が「200m×250m」のサイズと考えてください。およそナゴヤドームの建築面積と同程度の広さです。 大規模工場用地の評価方法について 大規模工場用地の価額評価方法は、その大規模工場用地が路線価の設定されている地域にあるか……
記事を見る相続税評価における大規模工場用地
一団の宅地の地積が一定規模以上となる大規模工場用地の相続税評価を行う場合には、評価上で一定の制約が課されます。では、一体どのような土地が、この大規模工場用地に該当するのでしょうか。以下で解説します。 大規模工場用地とは 大規模工場用地に該当する場合には、当該土地の相続税評価額に関しては、一定の制限が加えられます。 では、どのような土地が大規模工場用地に該当するかということについてですが、……
記事を見る大規模工場用地の路線価及び倍率
一団の工場用地で地積がおおむね5万㎡以上の土地を大規模工場用地といいます。 この大規模工場用地の相続税評価は、路線価方式又は倍率方式によって行いまが、その際に用いる路線価や評価倍率の設定方式は、一般の宅地とは若干異なります。そこで、以下では、その設定方式について解説します。 大規模工場用地とその相続税評価について 大規模工場用地とは、一団の工場用地で地積が5万㎡以上の土地を言います。……
記事を見る余剰容積率の移転がある場合の宅地の相続税評価
都市計画法上の市街化区域では、敷地面積に対する建築可能な建築物の延べ面積である容積率が指定されます。一定の要件を満たすと、容積率に余りがある場合に、その余りを隣接地所有者に売却できます。さて、余剰容積率を他に移転し土地や、その移転を受けた土地を相続した場合、その相続税財産評価はどうなるのでしょうか。以下では、このことについて解説します。 余剰容積率やその移転とはどういう意味なのか 余剰……
記事を見る