財産・土地評価

相続税評価における地味級

「地味」とは「ちみ」と読み生産力から見た土地の良し悪しを表す指標です。土地に味がついている意味で、どの程度土が肥えているかを示します。 ここで算出する「地味級の割合」は森林の主要樹種の立木の評価を行う際に必要となる数値になります。 地味級の判定方法 地味級の判定法は表を用いて行います。それぞれの杉、ひのき、松であれば樹一本あたりの平均の樹齢と平均の立木材積から表を用いて……

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相続税評価における立木度

立木度とは、その森林にどれだけの立木が立っているかをおおまかに判定した値で、もっとも樹が密集している場合を「密」中間程度にほどほどに密集している場合を「中庸」あまり立木が密集していない場合を「疎」とします。 そして、密の場合の立木度割合は「1.0」、中庸の場合の立木度割合は「0.8」、疎の場合の立木度割合は「0.6」とします。 ここで算出した立木度割合は財産評価基本通達113「森林の主要樹種の……

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相続税評価における立木材積が明らかな森林の地味級及び立木度

地味級はどれだけ土が肥えているかどうかを示す尺度で、一本あたりの平均の立木面積、1ヘクタールあたりの平均の立木材積(立木一本あたりの体積で断面積×立木の高さから計算される)などから地味級を判定します。 一方、立木度は、その森林にどれだけ立木が集まっているかを示す尺度で、立木材積がはっきりとわからないものについては財産評価基本通達119「立木度」による判定方法によって立木度を算出します。 「立木……

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相続税評価における地利級

地利級における「地利」とは「地の利」の意で、立木の搬出を行う利便性の高さを尺度で表現したものです。 地利級の判定は小出し距離と小運搬距離から表を用いて行います。 小出し距離 小出し距離は立木を切り倒して、ケーブルを架設して搬出するときの「ケーブルの起点から終点」までの距離をいいます。 ……

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森林の立木以外の立木の相続税評価

土地を評価するにあたっては、土地そのものだけでなく、その土地にある樹木などについても評価を行う必要があります。税法上は「果樹」と「立竹木」に分類され、それぞれについて評価方法が定められています。財産評価基本通達では、立竹木を評価するときの単位を次のように定めています。 (1) 森林の立木 樹種及び樹齢を同じくする1団地の立木 (2) (1)以外の立木((3)に該当する立木を除く。) 1本の……

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保安林等の立木の相続税評価

保安林とは、森林法などの法律で伐採の禁止や、制限がなされている立木の集団のことで、自由に伐採等ができないことから、通常の立木の評価額より評価額が落ちる事になります。 評価方法 保安林の評価額はまず、財産評価基本通達113「森林の主要樹種の立木の評価」117森林の主要樹種以外の立木の評価」122「森林の立木以外の立木の評価」のいずれかによる方法で保安林でないとした場合の評価……

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特別緑地保全地区内にある立木の相続税評価

立木を相続によって取得した場合には、その立木の相続税評価が必要になります。 では、相続によって取得した立木が、都市緑地法等で定める特別緑地保全区域内に所在する場合は、その相続税評価において何か特別な方法を用いることはあるのでしょうか。以下で解説します。 特別緑地保全区域内にある立木の相続税評価について 特別緑地保全区域内にある立木の相続税評価の方法は、財産評価基本通達第5章第2節(1……

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立竹の相続税評価

立竹とは庭や竹林などに生えている竹のことを指します。竹は繊維が強く丈夫であり、弾力性に富む素材なので、すだれや床材、工芸品の材料としてや釣り竿やバネ材など、さまざまな用途に加工されます。そうして、実際に竹の取引がされるので、立竹は相続税の財産評価の対象となっています。庭園に生えている以外の立竹の財産評価の方法は市場で実際の売買価額となっている売買実例価額、専門家の意見を参考にした価額である精通者意……

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庭園にある立木及び立竹の財産評価

相続税法上の財産評価の方法を規定する財産評価基本通達では、さまざまな資産の評価方法が定められています。立竹木(りゅうちくぼく)のその一つで、土地とは別に、立木や立竹を別個に評価することとされています。 1.立竹木の評価単位と評価方法 立竹木の評価単位は、立竹木の種類や状態によって評価単位が異なります。 ・ 森林の立木:樹種・樹齢が同じである一団ごと ・ 森林以外の立木:1本ご……

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分収林契約に係る造林者の有する立木の財産評価

分収林契約とは、森林所有者、造林を行う者、費用負担者の3者又は2者で、造林した森林に所属する樹木は、契約当事者が契約に定める割合で所有するというような定めをすることです。さて、分収林契約を締結していた造林者が亡くなり、造林者に帰属すべき分収林の樹木を相続することになった場合、その財産評価はどのようになるのでしょうか。以下では、この問題について考えます。 分収林契約に係る造林者の有する立木の財……

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