法定果実とは 法定果実とは何かと言うと、「物の使用の対価として受けるべき金銭その他の物」との規定になっていて、受取利息や不動産賃貸料、小作料などを指すとされています。 未分離の「法定果実」としては、配当期待権や株式無償交付期待権、預貯金・貸付金の経過利子などがあります。 課税時期において既に収入すべき期限が到来しているが、同時期においてまだ収入していない地代、家賃その他の賃貸料、貸付金の……
記事を見る財産・土地評価
未収天然果実の相続税評価
被相続人が農業や畜産業などを営んでいた場合、農地や牧草地そのものの評価のほかに、そこから産出される天然果実について相続税法上の評価が必要になる場合があります。ここでは、天然果実の評価方法の原則と、未収天然果実(3か月以内に収穫することが予想されるもの)の評価方法について説明します。 1.天然果実とは ここでいう「天然果実」とは法律用語の一つで、民法88条第1項では「物の用法に従い収取す……
記事を見る訴訟中の権利の相続税評価
現金、預金、不動産などの被相続人の財産は、相続開始、つまり被相続人の死亡と同時に相続人に承継されます。相続財産が被相続人のものであることが確認できれば大きな問題にはなりませんが、相続財産が被相続人のものなのか、あるいは他人のものなのかについて、争いになることもあります。このような場合は民事訴訟で解決を図ることになりますが、訴訟中の権利についても、相続開始の時点で相続人に承継されることになります。 ……
記事を見るゴルフ会員権の相続税評価
ゴルフ会員権とは、ゴルフクラブのメンバーとなる権利のことを言いますが、被相続人がゴルフ会員権を所有しており、相続により相続人がそれを取得した場合には、原則として相続税の対象となります。では、ゴルフ会員権を相続した場合には、その財産評価はどのようになるのでしょうか?以下では、この問題について考えます。 ゴルフ会員権の種類について ゴルフ会員権と一口に行っても、実際には様々な種類があります……
記事を見る抵当証券の相続税評価
ここでは被相続人が抵当証券を保有していた場合の相続税法上の評価についてご紹介します。 1.抵当証券の種類 抵当証券とは、不動産を担保にした貸付金債権を証券化したものをいいます。また、その抵当証券を一般投資家に小口で販売する金融商品のことをいう場合もあります。一般投資家が所有する抵当証券は、後者を指すことがほとんどなので、ここでは、後者の小口化された抵当証券についてご説明します。 ……
記事を見る不動産投資信託証券等の相続税評価
不動産投資信託証券とは、投資法人が投資家から集めた資金を不動産を中心とする資産に投資して運用することを目的とする信託をいいます。 不動産投資信託証券の評価 不動産投資法人の投資証券及び不動産投資信託の受益証券のうち、上場されているものの価額は、1口ごとに評価するものとし、上場株式の評価に準じて評価されます。 評価方式 不動産投資信託証券のなかで、……
記事を見る生命保険契約に関する権利の相続税評価
生命保険契約に関する権利の評価についてご存知でしょうか?ここではそれについて詳しく説明していきます。 生命保険契約に関する権利の評価 相続開始の際では、まだ保険事故が発生していない生命保険契約に関する権利の価額というのは、相続開始の際において、その契約の解約を行おうとしたケースに支払われることとなる解約返戻金の額により評価をしていきます。 また、この解約返戻金の他に支払われることとなる前納保……
記事を見る農地等の贈与による財産取得の時期
贈与は当事者の一方が贈与の意思表示をし、相手がこれを受諾することによって成立します。相続税基本通達では、贈与を受けた場合の財産取得の時期は、書面によるものについてはその契約の効力が発生したとき、書面によらないものについてはその履行のときと定めています。 1.農地贈与の要件 農地を贈与する場合は、双方の意思表示のほかに、都道府県知事または農業委員会の許可が必要となります。これは、農地が資……
記事を見る相続税法基本通達における年金により支払を受ける保険金
相続される財産の中には、被相続人の生命保険の請求権も含まれています。そして、この生命保険の保険金の受け取り方については、一時金の形式で受け取る場合のほか、年金形式で受け取ることも可能な商品が存在しています。また、同様に相続される財産には、個人年金、養育年金の受給権も含まれています。これら年金形式で受け取る相続財産については、相続税が課せられるだけではなく所得税も課せられます。 これら、年金の……
記事を見る相続税法基本通達における保険金とともに支払を受ける剰余金等
保険金と一緒に支払を受ける余剰金 相続または遺贈により得たとしてみなされる保険金というのは、保険金の受取人の方が、保険金と一緒に剰余金や前払い保険料などを受け取るケースがあり得ます。 この剰余金・前払い保険料にというのは、相続財産に含まれるのでしょうか? 一時期、この剰余金・前払い保険料については保険金と同じの経済的実質とする考え方と預り金的性格があったので、被相続人の本来の相続財……
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