定期金に関する権利については、その給付事由が発生しているか否かによって、評価の方法が異なっています。定期金給付事由が発生していない定期金に関する権利の評価方法は、相続税法で定められています。さらに、解約返戻金を支払う旨の定めがない契約において掛金・保険料が一時払いされた場合の評価に使用する「予定利率の複利による計算をして得た元利合計額」は、財産評価基本通達で算式として示されています。 1.定……
記事を見る財産・土地評価
経過期間に払い込まれた掛金又は保険料の金額の1年当たりの平均額
定期金に関する権利について 定期金に関する権利というのは、契約(定期金給付契約)によって、ある期間定期的に金銭、またはその他の給付を受ける事を目的としている債権の事を指しています。 その契約の掛金が定期金受取人以外の者によって負担されているときはその権利を取得した時において、定期金受取人がその掛金を負担した者から定期金に関する権利を贈与により取得したものとみなされ贈与税が課せられるこ……
記事を見る定期金に関する権利の相続税評価における予定利率
定期金に関する権利の評価について 定期金に関する権利の評価について、相続税法24条の旧規定においては、定期金に関する権利の評価は残りの期間により決定をされた割合に、年金の受給総額に乗じる事によって算出をしていました。 しかし、新しい規約では、予定利率を利用して、今後受取る年金の中から、現在価値というものを算出して、この年金の現在価値で、一時金、解約返戻金のどちらか金額の多いものを“そ……
記事を見る信託受益権の相続税評価
信託受益権とは、信託銀行などに信託した資産から発生する経済的利益を、受け取ったり利用したりする権利をいいます。不動産取引で活用されることが多く、信託受益権を売買する取引も行われています。 信託受益権はさらに、信託財産の管理・運用によって発生する利益を受け取る収益の受益権と、信託が終了したときに信託財産そのものを受け取る元本の受益権に分かれます。 1.信託受益権評価の特殊性 信託受……
記事を見るその他の相続税財産
相続税の対象となる財産は、土地や建物などだけではなく、経済的価値のあるものすべてが該当します。そして、それら相続税の対象となるものの資産価値の評価方法については、財産評価基本通達にて規定されています。そんな相続税の対象となるもののうち、「その他の財産」として区分されている一般的な財産について、代表的なものの評価額の算出方法を解説していきます。 1.有価証券 有価証券については、上場株式(証券取……
記事を見る預貯金の相続税評価
預貯金について 定期預金または定額預金等の価額というのは、相続開始日において、預入残高と同じ時期に解約を行った際に受取が出来る利息(既経過利子)から、さらに源泉徴収をして、所得税額を除いた金額で、合計の額を出し評価をしていきます。 ここで注意が必要なのが、定期預金や定期郵便貯金、または定額郵便貯金、この3つ以外の普通預金というのは、相続開始日の既経過利子の額が少ないものに限って、預入……
記事を見る貸付金債権の相続税評価
貸付金債権とは 貸付金債権とは一体どのようなことを指しているのでしょうか?そもそも貸金債権というのは、後日ある一定の金銭を貸した場合にその、同額のものを返還してもらえる、その返還を請求することが可能な権利の事を指しています。 そもそも貸金債権というのは、財産的価値がある債権です。つまり貸金債権は相続がされるので、相続税の対象として扱われます。 また、貸金債権に利息が発生してしまった……
記事を見る貸付金債権等の元本価額の範囲
貸付金債権等の評価 まず、貸付金債権等の評価について詳しく説明をしていきます。 貸付金債権等の評価というのは、債権金額の全て、またはその中の一部が、課税の時期になっても以下のような金額に当てはまる場合や、それの回収が出来なくなってしまった場合、またはそれが難しいとされる場合の金額については、元本の価額に算入しないこととなっています。 貸付金債権等の金額 (1……
記事を見る受取手形等の相続税評価
受取手形等の評価についてご存じでしょうか?ここではその受取手形について詳し説明をしていき、そして受取手形等の評価について順を追って説明をしていきます。 受取手形 受取手形というのは、一体どういうものを指しているのでしょうか? それは会計や簿記において、手形の理解のことを指しています。または後日金銭の支払いを受けることが可能な手形のことを指していて、手形法により規定されて……
記事を見る無尽又は頼母子に関する権利の価額
ここでは、無尽または頼母子に関する権利の価額の相続税法上の評価方法について説明します。 1.無尽、頼母子とは 無尽(むじん)や頼母子(たのもし)は、古くから伝わる地域金融の仕組みです。大規模なものや営利目的のものは銀行や消費者金融に転換されましたが、現在でも日本の各地で活発に行われています。地域によってさまざまな名称があり、無尽、頼母子のほかに、無尽講、頼母子講と呼ばれることもあります……
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