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相続税の税務調査はいつくる?1年後、2年後?
相続税の税務調査の時期は申告後、1~2年が目安
相続税の税務調査は、通常、相続税の申告書を税務署に提出後、1~2年後が目安となります。但し、相続税の税務調査がある可能性は申告期限より5年以内となります。つまり、相続税の申告期限より2年が経過すれば、まずは安心。但し、5年をすぎないと絶対安心とは言えないということです。
相続税の時効は5年となっています。つまり5年を経過したところで、税務署側が何か間違いを見つけてもそれは事項となり追加で納税する法的義務がないこととなります。
但し、この事項にも例外があり悪質な場合には7年に延長されてしまいます。ですので、脱税をしているようなケースでは、7年間は安心できないということになります。
(例)
・相続発生 2015年10月1日
・相続税の申告期限 2016年8月1日
・税務調査の入る可能性が高い時期 ⇒ 2017年8月~2019年7月
・税務調査が入るかもしれない時期 ⇒ 2019年8月~2021年7月
・税務調査が入る可能性がない時期 ⇒ 2021年8月~
税務調査が行われる季節は、通常8~11月
相続税の税務調査は、実施される時期がおおよそ決まっています。
ほとんどのケースで、毎年8月~11月の時期にまず税務署から日程調整の連絡の電話が入ります。その後、調査結果、やりとりを踏まえ、調査終了は通常年内というのが一般的な流れとなります。
この時期の理由として、税務署の人事異動の時期の問題があります。
税務署の人事異動は、7月にあります。そして、7月は引き継ぎでバタバタしているので、落ち着いた8月頃に相続税の税務調査をスタートさせます。年末や年明けは所得税の確定申告等で忙しくなるのでそれまでには相続税は解決させたいという感覚があるようです。
但し、あくまで上記は原則、通常の調査の事例ですので、例外もあります。例えば、ノルマが達成できないために、ちょっとイレギュラーな時期に実施する場合や、税務署の新人研修のために1件やってみる場合、また緊急性を要する脱税の疑いがある場合などは上記の定形パターンに関係なく税務調査が行われる可能性があります。
相続税の税務調査はいつ終わる?
では、相続税の税務調査が開始されてから、終わるまではどのくらいの期間がかかるのでしょうか。
調査自体は、通常、丸1日で終了しますが、当初の申告内容に対して税務署側から何か指摘を受けた場合については、その事項につきこちら側が検討や調査をする必要がでてくる可能性もありますし、さらに税務署で追加調査が必要になる場合もあります。そういった検討や調査の期間によって終了までの期間は異なりますが、通常であれば調査開始から1~3カ月を目安に終了すると考えて頂いて結構だと思います。
相続税における税務調査のすべて
- 自分で相続税の申告を行った
- 相続が専門でない税理士に相続税の申告を依頼した
上記2つに当てはまる方は税務調査を行われる確率が極めて高いです。
なぜ税務調査を受けることになるのか?当日、何を聞かれるのか?追加で課税されることはあるのか?
税務調査前にやるべき準備から当日の受け答え、さらには後日の対応まで税務調査を難なくこなすための方法を弊社の実務から得た経験からご紹介します。
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