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平成27年度に改正された「相続時精算課税制度」を理解しよう!

平成27年度に改正された「相続時精算課税制度」を理解しよう!

平成27年度に改正された「相続時精算課税制度」を理解しよう!

平成27年に改正され、適用範囲が拡大した「相続時精算課税制度」とはどのようなものでしょうか?またどのような点が改正され、「相続時精算課税制度」を利用する利点はどのような点でしょうか?詳しくご説明していきます。

1.相続時精算課税制度とは?

相続時精算課税制度とは、親から子ども世代へスムーズに財産を贈与できるようにと定められた制度です。

平均寿命が長くなった今日、もし親が90歳で亡くなったとしましょう。おそらく子どもが財産を取得できるのは70歳近くになってしまうかもしれません。多くの人がもっと早いうちに財産を引き継ぎたいと思うものです。

そこで財産以降をもっと円滑にするために相続時精算課税制度が作られました。

親がまだ生きているうちに財産を贈与すれば、贈与税の対象になりますが、2,500万円までは税金がかからないことになっています。

平成27年度に改正された「相続時精算課税制度」を理解しよう!

そして親が亡くなって財産を相続するときには、生前贈与された財産と相続した財産を合わせた額に相続税がかかることになります。ただし、相続税そのものが課税されなければ税金は何もかからない仕組みです。

2.相続時精算課税制度で改正された点とは?

相続時精算課税制度が改正されたことで、贈与者(財産を譲渡する人)と受遺者(財産を受け取る人)の適用範囲が拡大されることになりました。

平成27年度に改正された「相続時精算課税制度」を理解しよう!

3.相続時精算課税制度を利用するために必要な要件とは?

(1)相続税法21の9で定められた適用対象者

① 受贈者(もらう人)は以下の要件をすべて満たす必要があります。

1、いずれかの要件に該当すること。
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2、贈与者の直系卑属であり、推定相続人である。
3、贈与者の孫である。
4、贈与を受け取った年の1月1日時点で、20歳以上である。

直系卑属の推定相続人とは、一例をあげると、財産を受け取る相続者が死亡している場合に、これを相続できる死亡している子どもということになります。子どもも死亡しているなら、孫が代襲相続人として財産を相続する権利を得ます。

② 贈与者については、贈与する年の1月1日時点で60歳を超えていることが必要です。

(2)適用対象となる財産について

財産の種類や贈与の回数について特に制限は課せられていません。

(3)相続時精算課税制度を適用するための手続き

この制度を利用するなら、贈与を受け取った年の翌年、2月1日から3月15日までに以下の書類をそろえ、贈与税申告書と一緒に税務署に提出する必要があります。

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これらの届出書や申告書をあらかじめ決められた期間に提出されないと、その年に相続時精算課税制度を利用することはできなくなりますので、期間内に必ず提出するように注意が必要です。また贈与財産の価格が特別控除内におさまっていて、なおかつ納付する必要のある贈与税がない場合でも必要書類を提出することが求められています。

このように相続時精算課税制度を適用するに必ず申告書を、申告期限である贈与の翌年2月1日から3月15日の間に、税務署に提出する必要があることを覚えておきましょう。なお、暦年課税によって必要になる贈与税申告とは提出方法や期限が異なるので注意する必要があります。税務署に提出する必要書類(贈与税申告書と相続時精算課税利用届出書)は、国税省のホームページでダウンロードすることができます。また作成方法についても記載例がホームページにありますので参照することができるでしょう。なお申告書への記載や提出については、初めての方はその複雑さや専門性に気後れしてしまうかもしれません。大切な書類になりますので、不安な方は専門の税理士の方にお願いするならミスもなくスムーズに手続きができるでしょう。

4.相続時精算課税制度適用時の贈与税と相続税について

(1)相続時精算課税適用時の贈与税の計算

相続時精算課税制度を適用した場合には、相続時精算課税制度の適用となる贈与者からの年間の贈与合計額を元に計算します。

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特別控除とは贈与税の課税価格から、以下のいずれかの低い金額を引いた額となります。

1)2,500万円*相続時精算課税制度は限度額が2,500万円です。2年目以降は残額が限度額になります。

2)特定の贈与者ごとの贈与税課税価格

例えば、相続時精算課税制度を利用して3年間贈与を受けており、3年目に限度額を超えた場合には超えた金額に贈与税がかかります。

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(2)相続時精算課税適用時の相続税の計算

平成27年度に改正された「相続時精算課税制度」を理解しよう!

相続税精算課税制度を適用した場合、相続税精算課税制度を利用した贈与の合計と相続財産の合計から相続税を計算します。算出された相続税額から、相続時精算課税制度で支払っている贈与税を引いた金額が相続税額となります。

先程の例で考えてみましょう。

平成27年度に改正された「相続時精算課税制度」を理解しよう!

4,000万円ということは、基礎控除が3,600万円と仮定すると400万円が課税対象となります。1,000万円以下の場合相続税の税率は10%となります。

平成27年度に改正された「相続時精算課税制度」を理解しよう!

しかし、すでに贈与税として100万円支払っています。そのため、

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この60万円は還付されるということになります。

上記のように、既に支払っている贈与税がある場合には、相続税から支払った分の贈与税を差し引くことができます。しかし、2,500万円を超えない場合には贈与税はかかりません。

相続税には基礎控除があります。法定相続人の人数にもよりますが、最低でも3,600万円までは相続税が非課税となります。つまり、贈与財産と相続財産の合計が基礎控除額を上回る場合には相続税が発生するということになります。

まとめ

範囲拡大で利用しやすくなった「相続時精算課税制度」ですが、制度を利用するべきかどうかの判断等には知識も必要となります。先々の相続を見据えて制度の検討を利用してください。

 

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