仏具とは?種類や選び方をわかりやすく解説
ご家族が亡くなった際、仏具の購入を考えることも少なくありません。今回は、仏具の種類や選び方について解説します。
1.仏具とは
仏具とは仏教の儀式で使われる特殊な道具のことです。
家庭用の仏具だけではなく、僧侶などが儀式で使用するものも、僧侶などが使用する装飾品も仏具です。
家庭用の仏具にはいろいろな種類があります。
ご本尊やご先祖、故人を供養するための道具が仏具です。
お仏壇の中だけでも色々なものがあります。
お仏壇に仏具を置き、美しく飾ることを「荘厳」といいます。
お仏壇にご本尊と位牌を安置します。
ご本尊とは信仰の対象としての仏像のことです。
お仏壇に安置するご本尊は宗教、宗派によって異なります。
花立、香炉、ローソク立ては三具足、五具足と呼ばれ、お仏壇の仏具の中でも必要最低限な仏具です。
お仏壇にお茶やご飯をお供えするときに使う茶湯器や仏器も仏具です。
これらの仏具でお仏壇を荘厳し、ご本尊とご先祖様を供養します。
仏教の儀式で使われる特殊な道具が仏具ですので、お仏壇を荘厳する道具だけが仏具ではありません。
数珠も仏具の1つですし、お盆のときに使う盆提灯も仏具の1つです。
1-2.りんとは
りんとは、仏具の1種で多くは丸型、六角型の形状をした縁を棒でたたき音を鳴らすものです。
小型の物は仏壇に置き使用し、大型の物は磬子(けいす)とも呼ばれ小型のものよりも縁が厚く、色も様々で寺院で使用されます。
りん台と呼ばれる台にりん布団を置き、その上にりんをのせ使います。
りんをたたく棒をりん棒と呼びます。
葬儀や法要の際には、経典の読経の開始やその区切り、また終了の合図として打ったり、合掌の合図として僧侶が打ちならし葬儀や法要に参列している遺族や親族が触るものではありません。
日常生活では、家の仏壇に置きお参りをする際など、合掌の前にりんをならし手を合わせます。
りんに付随するりん台などは、宗派によりその形状を決められていたりもします。
最近では、ペット用に写真などをはったりできるかわいいおりん等も作られています。
仏壇に置く小型のりんでも、その大きさ形状は様々です。
漢字で鈴と書かれて表示されていることもありますが、同じものです。
1-2.仏壇とは
仏壇は一生のうちで何度も買い替えたりするものではありません。
良いものであれば、何世代にもわたって家族に引き継がれていくものです。
しかし最近では核家族化が著しく、家に仏壇がないという方も珍しくありません。
身近な方が亡くなった時に購入するという方が多いようです。
価格は品質や材質によって10万円前後からなかなか手が出せない高価なものまであり、宗派によって本尊や脇懸(脇仏)が異なりますので、購入の際は気を付ける必要があります。
1-3.位牌とは
仏壇を新たに購入した時に本尊と位牌に魂を入れる開眼法要というものがあります。
葬儀の時に使用する白木の位牌は仮のものです。
四十九日法要の時までに本位牌を用意しておくと一緒に開眼法要もして頂けます。
位牌の表には戒名、亡くなった日付、裏には俗名、享年が記されます。
この文字入れに2週間程度かかることが多いようですので、早めに仏具店等に依頼しておくと良いでしょう。
1-4.御鈴とは
仏具の一つである金属で出来た球形の鐘は「御鈴」と呼ばれ、御つとめの始まりや終わりの際に使用される鳴物ですが、本来は、御つとめの時にだけ鳴らすものとされており、お仏飯を供えたり、仏前で手を合わせる度に鳴らすものではないとされています。
通常、一般家庭において仏壇に手を合わせる際には、御鈴を二回打って仏様に御祈りしますが、この行為は、単なるお参りの動作のみならず、御鈴の澄んだ音を耳にすることで、御参りする人の心をも癒すことが出来ます。
御鈴の外側を打つか内側を打つかの違いや、御鈴そもそもの形等、宗派によって作法や形式が異なるため、お参りする上での作法に関しても、確実な知識を身につける必要があります。
また、御鈴には二つの重要な役目があるとされており、一つ目は音叉と同じ役目で、御鈴の音は読経の音程と同じ音であるドレミのレの音となっており、音合わせの役割があります。
二つ目は読経速度を知らせる役目で、読経前に二回鳴らす際、読経の早さの一拍目と三拍目の間隔に合わせて鳴らし、読経を聞く周囲の人に読経の早さを知らせ、読経を行う人自身もその速度に合わせた読経を行うことが出来るといった役割を果たしています。
2.仏壇、仏具の種類と選び方
仏壇や仏具にもそれらに多様な種類があるのを御存知ですか。
また、それらにも選び方があるのです。
仏壇の種類は大きく分けて3種類あります。
金仏壇と唐木仏壇、現代仏壇です。
金仏壇とは仏壇の中でも一番歴史のある仏壇で漆を塗り、金箔を押して仕上げられた仏壇です。
唐木仏壇とは黒丹、紫丹と言われる銘木を材料としている仏壇です。
現代仏壇とは、製造者によりその呼び名を家具調仏壇など呼び方はまちまちですが、和室がないマンションなどでもフローリングにあう家具調の現代的な仕様の仏壇です。
仏壇の選び方ですが、まずは自身の家の宗教宗派によります。
宗派とは浄土真宗大谷派や浄土真宗本願寺派など、いくつかあります。
宗派が分らない場合などは菩薩寺の名前でも分ります。
その他の選び方となると、安置場所の広さと仏壇の価格でしょう。
仏具とは仏壇を安置した際に、それらに付随して仏壇を装飾する道具のことです。
蝋燭立や花立て、香炉やおりんなどや数珠を仏具とします。
これら仏具も基本は宗派により選び方が違い、数珠に至っては男性用、女性用で分けられています。
これら仏具の大きさは、お仏壇の大きさに合わせて選ぶことが大切です。
最近では、通販による仏具の販売も見られ、インターネット上における仏具販売店も多数存在します。
通販の仏具に関したメリットを挙げると、通販では商品の割り引き等も随時行われている為に一般的なものより低価格での購入が可能、品揃えが豊富である、様々な塗装が施された美しい仏具が販売されているといった、店頭で購入できる商品以上のものを手に入れることも可能です。
また、基本的には全国一律の送料であったり、一定価格以上を購入すると送料が無料になるといったサービスも充実しています。
3.祭祀財産と相続
先祖の祭りの為に使用される仏壇や位牌、墓地等を民法上「祭祀財産」といいます。
相続開始日前に購入したこの祭祀財産は相続財産に含まれません。
ただし、商品、骨董品、投資の対象として所有していた場合には相続財産として扱われます。
被相続人が亡くなってから購入した場合は、相続財産から控除されず、購入代金が相続開始日時点での現預金として相続税の課税対象となります。
これは、税法上相続財産の評価が、相続開始時点での時価によるものとされているからです。
その為、生前に仏壇や墓地を購入することにより、その購入価格の分だけ相続税の課税価格を減らすことができるのです。
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