仏壇と鐘について
仏壇
仏壇は一生のうちで何度も買い替えたりするものではありません。
良いものであれば、何世代にもわたって家族に引き継がれていくものです。
しかし最近では核家族化が著しく、家に仏壇がないという方も珍しくありません。
身近な方が亡くなった時に購入するという方が多いようです。
価格は品質や材質によって10万円前後からなかなか手が出せない高価なものまであり、宗派によって本尊や脇懸(脇仏)が異なりますので、購入の際は気を付ける必要があります。
位牌
仏壇を新たに購入した時に本尊と位牌に魂を入れる開眼法要というものがあります。
葬儀の時に使用する白木の位牌は仮のものです。
四十九日法要の時までに本位牌を用意しておくと一緒に開眼法要もして頂けます。
位牌の表には戒名、亡くなった日付、裏には俗名、享年が記されます。
この文字入れに2週間程度かかることが多いようですので、早めに仏具店等に依頼しておくと良いでしょう。
御鈴
仏具の一つである金属で出来た球形の鐘は「御鈴」と呼ばれ、御つとめの始まりや終わりの際に使用される鳴物ですが、本来は、御つとめの時にだけ鳴らすものとされており、お仏飯を供えたり、仏前で手を合わせる度に鳴らすものではないとされています。
通常、一般家庭において仏壇に手を合わせる際には、御鈴を二回打って仏様に御祈りしますが、この行為は、単なるお参りの動作のみならず、御鈴の澄んだ音を耳にすることで、御参りする人の心をも癒すことが出来ます。
御鈴の外側を打つか内側を打つかの違いや、御鈴そもそもの形等、宗派によって作法や形式が異なるため、お参りする上での作法に関しても、確実な知識を身につける必要があります。
また、御鈴には二つの重要な役目があるとされており、一つ目は音叉と同じ役目で、御鈴の音は読経の音程と同じ音であるドレミのレの音となっており、音合わせの役割があります。
二つ目は読経速度を知らせる役目で、読経前に二回鳴らす際、読経の早さの一拍目と三拍目の間隔に合わせて鳴らし、読経を聞く周囲の人に読経の早さを知らせ、読経を行う人自身もその速度に合わせた読経を行うことが出来るといった役割を果たしています。
祭祀財産と相続
先祖の祭りの為に使用される仏壇や位牌、墓地等を民法上「祭祀財産」といいます。
相続開始日前に購入したこの祭祀財産は相続財産に含まれません。
ただし、商品、骨董品、投資の対象として所有していた場合には相続財産として扱われます。
被相続人が亡くなってから購入した場合は、相続財産から控除されず、購入代金が相続開始日時点での現預金として相続税の課税対象となります。
これは、税法上相続財産の評価が、相続開始時点での時価によるものとされているからです。
その為、生前に仏壇や墓地を購入することにより、その購入価格の分だけ相続税の課税価格を減らすことができるのです。
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