相続税の増税について(2012年度の協議へ先送り)
相続税の増税について
相続税は、2003年の改正で、最高税率が70%から50%に引き下げられ、税率区分を広げました。
ですが、実際に相続税がかかる割合は、基礎控除があるため、相続全体のおよそ4%ほどしかありません。
しかし、近年の国の税収不足が深刻化し、増税が検討されてきました。今回の相続税改正のポイントとなるのは、基礎控除額の引き下げです。
今までは、5千万円+1千万円×相続人が基礎控除額でしたが、改正後は3千万円+6百万円×相続人に変更される予定です。課税対象をさらに増やそうとする改正です。
そのほか、相続税最高税率が50%から55%に引き上げられ、一つの相続から得られる税収も増えることになります。
この改正案は、2011年の改正を予定していましたが、野党の合意が得られず未成立となっており、2012年度の協議へ先送りされることになりました。
また、東日本大震災の復興に充てる臨時増税については、所得税などにとどまり、相続税は除外するという最終案が明らかになりました。
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