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終活で始めたい身辺整理とは?断捨離との違いや進め方を紹介します

終活で始めたい身辺整理とは?断捨離との違いや進め方を紹介します

終活とは、人生のエンディングを自分らしく迎えるための活動のことです。終活のなかでも身辺整理は元気なうちにやっておきたいことの1つで、実際に40~50代で始める人も増えています。そこで、終活における身辺整理の内容や、行うメリット、身辺整理すべき3つものについて解説していきます。終活なんてまだ早いと思われる方も、今後の生活を快適にするために、身辺整理を始めてはいかがでしょうか?

1.終活の身辺整理とは?

終活で行う身辺整理は、一般的な片付けや断捨離とは目的が異なります。終活では自分と家族に負担をかけず、快適な生活を送れるようにすることが大切です。

1-1.断捨離とは違う!ミニマリストにならなくても大丈夫

断捨離とは、作家のやましたひでこ氏が提唱した「不要な物を減らして生活に調和をもたらそう」という思想です。不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことを表した言葉です。

また、断捨離と同じく物を手放した結果、最小限の物だけで生活する人のことを「ミニマリスト」と呼びます。物を持たない生活に憧れて、ミニマリストを目指す若者は増えていますが、終活での身辺整理ではそこまでする必要はありません。

終活でも物を減らしたほうがよいという点は同じですが、無理にすべてを処分しなくてもよいでしょう。暮らしやすくするために、身の回りのものを整えるつもりで仕分けをし、必要なものはわかりやすい場所に置いておきましょう。

1-2.遺品整理をしなくて済むように!自分の意思で生前整理をすること

親の遺品整理を経験した人は、元気なうちに自身の生前整理をしておこうと考える傾向にあります。生前のうちに身辺整理をすることを「生前整理」、亡くなった方が残したものを片付けることを「遺品整理」といいますが、片付けの大変さは大きく違います。

親の遺品整理を経験した人は「とにかく大変だった」と語ります。その理由は、遺品整理では残された家族が故人の気持ちを推測することしかできないことにあります。「処分してよいのか」「価値のわかる人に譲ったほうがよいのか」「子どもや孫に引き継いだほうがよいのか」このように、迷いながら遺品整理をしていくのは、残された家族にとって大きな負担になります。亡くなった方の持ち物をすべて残すことはできませんが、遺品を処分することに罪悪感を抱くこともあるでしょう。

一方、生前整理では持ち主が自分の意思で物の処遇を決められます。元気なうちに身の回りの物の身辺整理を進めておけば、自分にもしものことがあっても、遺品整理の負担を軽くすることができるでしょう。

2.なぜ終活で身辺整理をするの?身辺整理のメリットとは?

終活で身辺整理をするメリットは、主に3つあります。それぞれのメリットをご紹介します。

2-1.万が一のとき家族が困らないように

あなたが急に倒れたとき、もしくは万が一お亡くなりになったとき、持ち物がごちゃごちゃ置かれている状態だと、何がどこにあるのかがわからずに家族が困る可能性があります。

たとえば、急に入院が必要になったときを想像してみましょう。入院の準備として、きれいなタオル類・下着・パジャマ・シャンプー・石鹸など、さまざまな生活用品が必要になります。また、入院の手続きには、現金・健康保険証・おくすり手帳・生命保険証券なども準備しなければならないでしょう。あなたのお世話をしてくれる人がわかる状態にしておかなければなりません。

自分の持ち物をわかりやすくまとめておくことは、万が一あなたがお亡くなりになったときも、残された家族の助けになります。人が亡くなると、残された人はさまざまな手続きをしなければなりません。大切な書類がどこにあるのかわからない状態だと、それを探すところから始めなければならないので、家族の負担はより大きくなります。普段から不要な物はなるべく減らし、本当に重要なものをわかりやすい場所に保管しておくと、もしものときに家族が困らないでしょう。

2-2.けがを防いで快適な生活を送れるようになるから

高齢になると、ちょっとしたことで転倒して思わぬ大けがを負うことがあります。

東京消防庁の発表したデータでは、日常生活における事故で緊急搬送された高齢者のうち、約8割が転倒による事故が原因でした。そのうちの59.4%は、居室や玄関など、住宅内で転んでいます。「転んだだけ」と思いがちですが、頭を強く打ったり骨折したりすることもあり、転倒が原因で緊急搬送された方の38.3%は入院が必要となっています。(※)

家庭内での転倒事故を防ぐために、敷居や段差では足をしっかり上げたり、手すりや壁につかまりながら立ち上がったりすることを心がける必要があります。それだけでなく、床や廊下など足元に物を置かないことも転倒防止に大切です。物を片付けてすっきりした状態になると、思わぬけがを防ぐことができます。

※出典:東京消防庁「緊急搬送データからみる高齢者の事故~日常生活での高齢者の事故を防ぐために~

2-3.要介護状態になったときに準備しやすいから

高齢になると、けがや病気で要介護状態になる可能性が高くなります

要介護状態になって自宅で暮らすときは、手すりやスロープを付けるなどの住宅改修が必要になる場合もあるでしょう。改修工事は、ある程度部屋が片付いていないとできません。また、自宅で車いすを使った生活を送るためには、移動するのにスペースが必要です。

要介護状態になったときに慌てないように、元気なうちに自宅を片付けておくことをおすすめします

参考:終活はいつから始めるべき?年齢別の終活と注意点を解説

3.終活で身辺整理をしておきたい3つのものと片付け方

終活で身辺整理しておきたいものは、3つあります。それぞれの身辺整理の方法をご紹介します。

3-1.身辺整理したいもの1:財産

終活で最初にやっておきたいのが財産の整理です。財産の整理というと、不動産や骨董品を処分することだと思われがちですが、そうではありません。わかりやすくまとめておくことが大切です。

3-1-1.財産目録を作る

自分の財産がどのくらいあるのか、種類別にまとめた目録を作成することをおすすめします。万が一あなたがお亡くなりになると、残された家族は相続のために遺産の全容を把握しなければなりません。あなたが残した財産をすべて知ったうえで、相続人に分割していくわけです。

相続の手続きにおける最初の難所が、故人の財産をすべて洗い出すことです。借入金やローンなどのマイナスの資産もあれば、それも残された人がわかるようにまとめておきましょう。また、土地や建物、貴金属などを所有している場合には、どのくらいの価値があるのかを調べておくことも大切です。

財産の種類や金額をまとめて目録にしておくことで、今後の生活を見直したり相続対策になったりと、さまざまなメリットがあります。

参考:相続財産目録の作成方法|はじめての人向け【Excel書式&記載例付】

3-1-2.使っていない口座やカードは解約する

財産についての身辺整理でやっておきたいのが、使っていない預貯金口座やカード類を解約することです。職場の給与口座として作った預金口座、お得だからと作ったスーパーと提携しているクレジットカードなどで、現在使っていないものは解約しましょう。クレジットカードは年会費がかかることもあり、使わないのに持ち続けるのはお金の無駄です。預貯金口座も自分で把握できないほど持っていると、残された家族に発見されず、相続できない財産になる可能性があります。

実は、日本では毎年1200億円程度の休眠口座が発生しています。休眠口座とは10年以上取引のない口座のことです。手続きをしないままだと、休眠口座のお金は預金保険機構に移管され、NPO法人などの民間団体の活動資金になります。(※)

預貯金口座の解約は、本人なら窓口に出向くだけで簡単に行えますが、家族であっても他人が手続きするのは難しくなっています。元気なうちに、使っていない口座は解約しておきましょう。

※参照:内閣府「放置したままの口座はありませんか?10年たつと『休眠預金』に。

3-2.身辺整理したいもの2:身の回りの物

終活で少しずつ身辺整理を始めたいのが、身の回りの物です。長年暮らしていると、どうしても物は増えていきます。しかし、必要かどうかをチェックして、処分していかないと物は際限なく増えてしまうでしょう。身の回りの物の片付け方をご紹介します。

3-2-1.使えない物は積極的に処分する

身の回りの物を身辺整理するときの大原則は、使えない物を処分することです。サイズが合わない洋服、変色したり破れたりしているシーツやタオル、インクの出ないボールペンなどはどんどん処分していきましょう。

捨てるのはもったいないと感じるかもしれませんが、使わない物のためにずっと収納スペースを空けていることももったいないといえます。今日はテーブル周辺、明日はクローゼットと、少しずつ片付けていきましょう。

3-2-2.もったいないと大事に保管しているものを日常使いする

身辺整理をしていくと、もったいないと思って大事に保管しているものを発見することがあります。たとえば、高価な食器やジュエリーなどが、収納されたままの状態になっているかもしれません。

もったいないと思って使わないでいるのは、余計にもったいないことです。日常的に使っていくことをおすすめします。

3-2-3.SNSやスマホ内のデータを見直す

身の回りの身辺整理の一環として、SNSやスマホ内のデータを見直すことも大切です。登録してみただけのSNSやスマホで撮った写真などは、必要なものを残して削除するのがよいでしょう。また、万が一のことがあったときに、使っていたSNSをどのようにしてほしいかを考えておくことも大切です。

近年亡くなった方の「デジタル遺品」が問題になっています。スマホやパソコン内の必要な情報はわかりやすいところに置き、家族に知られたくないデータは隠しておくなど、工夫をしておくとよいでしょう。

3-3.身辺整理したいもの3:人間関係

終活でやっておきたいことの1つが、人間関係の整理です。これまでの人生でさまざまな人に出会って、人間関係を築いてきたでしょう。しかし、そのなかには表面的な付き合いが続いているだけということがあるかもしれません。たとえば、年賀状やお中元・お歳暮を義理で送り合っている人はいませんか?なかなか会えなくてもずっと付き合っていきたい友人は別ですが、義理での付き合いが続いている人との関係は見直してもよいかもしれません。

残りの人生に会いたいかどうかを考えたときに会いたい気持ちがなければ、もっと大切な人のためにお金や時間を使ってもよいでしょう。

参考:あなたが死ぬまでにやっておきたい8つのこと:死後のFacebookアカウントは自動削除設定できる

4.終活の身辺整理がうまくいかないときの相談先

終活の身辺整理は、進めているうちにうまくいかなくなることもあります。身辺整理が進まないときに相談したい相手をご紹介します。

4-1.身辺整理の相談先1:家族や子ども

身辺整理に行き詰まったら、まずは家族や子どもに相談してみましょう。家族はあなたのことをよく知っている存在です。捨てるか取っておくかを悩んだときに、アドバイスをくれるかもしれません。

身の回りのものを処分したいときも、若い世代のほうがさまざまなツールを使って片付けてくれる可能性があります。たとえば、メルカリやラクマといったフリマアプリでは、祖父母の生前整理で出てきたアイテムを、孫が出品しているケースをよく見かけます。

4-2.身辺整理の相談先2:弁護士

財産関係の身辺整理をしていくなかで、相続で揉めそうだと予測がついたときには弁護士に相談するとよいでしょう。たとえば、財産の大半が家や土地などの不動産だと、分割しにくいので相続で揉める可能性があります。また、おひとり様の終活では、亡くなってからのさまざまな手続きをやってくれる人がいないため、先回りして考えておかなければなりません。

相続の揉め事をなくしたり、おひとり様の終活をしたりするときは遺言書を作成するのがおすすめです。遺言書の書き方や揉め事の回避方法については、弁護士に相談するとよいでしょう。

>>相続の揉め事に不安な方はCST法律事務所へご相談ください

4-3.身辺整理の相談先3:生前整理専門の業者

身の回りのものが多すぎてなかなか片付けられないときは、生前整理専門の業者に依頼するのもおすすめです。最近は環境への配慮から、物を捨てにくい時代になっています。大型の家具や家電は、自治体の粗大ごみ収集に出すのも大変です。生前整理の業者に依頼すると分別や搬出もやってくれるので、身体的な負担を軽減できます。また、業者によっては不要品の買取に応じてくれる場合もあるので、事前に確認してみるとよいでしょう。

ただし、業者に依頼すると、自分で身辺整理をするよりも費用は高くなります。業者に依頼するか検討するときは、必ず複数の業者に相見積もりをしてもらい、料金に納得してから契約をしましょう。

参考:生前整理とは?メリットは?始める時期・進め方・業者も解説

5.まとめ

終活で身辺整理をするメリットや進め方を解説してきました。終活における身辺整理は一般的な片付けとは違って、大切な物をわかりやすく保管し、不要な物はなるべく処分してすっきりさせることが目的です。すべてを捨てる必要はありませんが、快適で安全な生活を送るためには、ある程度物を減らしたほうがよいでしょう。親に終活の身辺整理をしてもらいたいと考えている方も、親の安全や安心に重点を置いて話すと、理解してもらいやすいかもしれません。

また、早めに財産目録を作って全財産を把握しておくと、老後の生活や亡くなってからの相続に役立ちます。自分で判断して動けるうちに、身辺整理をしておくと安心ですね。

※この記事は専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。なお、ご指摘がある場合にはお手数おかけ致しますが、「お問合せフォーム→掲載記事に関するご指摘等」よりお問合せ下さい。但し、記事内容に関するご質問にはお答えできませんので予めご了承下さい。

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