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造成中の宅地の相続税評価方法

農地に土盛りをしたり、山林を切り崩したり、池沼を埋め立てたりして宅地を造成する場合において、その宅地の造成中に課税時期が到来したときは、次の手順に従ってその土地を評価します。

まず、その造成中の宅地の、造成工事着手直前の地目が何であったかを調べます。

そしてそれが仮に農地であった場合においては、課税時期において、その造成中の宅地が農地であったとした場合の評価額を計算します。

次に、造成工事着手時から課税時期までの間に支出した造成費用(埋立て費、土盛り費、土止め費、地ならし費など)の費用現価の80%に相当する額を算出します。
この場合の費用現価とは、埋立て費、土盛り費、土止め費、地ならし費などの造成費用の額を、課税時期の価額に引き直して合計した額のことを言います。

上記二つの合計額が、造成中の宅地の評価額となります。

少し面倒な計算ですが、土地の課税評価はあくまで課税時点の現状で評価されるべきで、既に宅地となっている土地と、まだ宅地として使用することができない状態の土地とでは異なる評価をしなければ不公平になるという考え方の元、上記の計算方法が使われています。

なお、これらの造成費用は、もちろん課税時期までに要した費用であり、宅地造成が完了するまでに必要となる費用ではないことに併せてご注意ください。

※この記事は専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。なお、ご指摘がある場合にはお手数おかけ致しますが、「お問合せフォーム→掲載記事に関するご指摘等」よりお問合せ下さい。但し、記事内容に関するご質問にはお答えできませんので予めご了承下さい。

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