遺産相続よくある疑問7選。こんな疑問ないですか?
遺産相続についてよくある質問をまとめています。
遺産相続にかかる税金はどれくらい?相続放棄はできるの?相続の手続きの手順は?
相続は、発生してから考えるのではなく発生前に基礎知識を身に着けておくことが大切です。
是非ご確認ください。
この記事の目次 [表示]
1.そもそも遺産相続って何?
遺産相続とは、亡くなった人の財産を残された人が受け継ぐことを言います。財産を残して亡くなった人のことを「被相続人」、財産を受け取る人のことを「相続人」と言います。
相続人は民法でその範囲が決まっていて、被相続人が遺言を残すことなく亡くなった場合は、その範囲にそって誰が相続人になるか決まります。また被相続人は生前に遺言を作ることで、誰に遺産を残すのか決めることができます。
相続人が誰になるのかを解説した記事を下記に参照しておりますので、是非ご参照ください。 |
2.遺産相続にかかる税金にはどんなものがある?
遺産を相続すると、相続税と言う税金を払わなければならなくなります。相続税は全ての遺産相続に係るわけではなく、相続財産から基礎控除を引いた額がゼロ以下の場合は払う必要がありません。
(1)相続財産とは何か
相続税を決めるうえで重要になる相続財産とは、プラスの財産からマイナスの財産を引いたものになります。相続をするとお金や不動産をもらえると思いがちですが、実は被相続人が生前作った借金などの負債(マイナスの財産)も受け継ぐことになるのです。
プラスの財産には、具体的には土地や建物と言った不動産、預貯金、有価証券などが挙げられます。生命保険や死亡退職金なども含まれますが、それぞれ非課税限度額を超えた分が加算されることになります。マイナスの財産とは、借金や未払金などです。
(2)基礎控除とは何か
相続税は、一定の金額の範囲ならば払わなくてもいいという基礎控除額が定められています。
平成26年までは「5000万円+1000万円×法定相続人の数」平成27年以降は「3000万円+600万円×法定相続人の数」となっています。
控除額は40%もカットされたため、相続税が発生する方が大幅に増加しました。遺産相続した結果、相続税を払う必要がある人がかなり増えるということになります。
3.相続を放棄するってどういうこと?
相続は全ての場合において受け取る必要はありません。例えばプラスの財産よりもマイナス財産の方が大きくなる場合、遺産をそのまま相続してしまうと、死亡した人が遺した借金を返さなくてはいけなくなります。そこで相続放棄の出番です。この制度を使うとプラスの財産もマイナスの財産もどちらも受け取ることができなくなります。大きな借金が遺産として残っている場合には、この相続放棄を行うことで借金を返す必要がなくなります。
相続放棄は、できる期間が法律で決まっています。また、裁判所に申請して認めてもらわなければいけないので、もし相続放棄を考えているなら早めに動くことが大切です。
相続放棄の詳細については、下記サイトをご参照ください。 |
4.孫に遺産を相続させることはできるの?
孫に遺産を相続させるには、いくつかの方法があります。
まず一つ目は、代襲相続させるという方法です。代襲相続とは、本来相続人となる人、この場合は子どもが相続開始前に死亡している場合などに、その人に代わって相続する制度のことです。これは条件が揃わないと無理なので、注意が必要です。
二つ目は、遺言書に「孫に相続させる」ことをしっかりと書き記すことです。遺言書に描かれた内容は民法の決まりよりも優先されるので、相続させることができる可能性は高くなります。
三つ目は、養子縁組制度を使うことです。孫を養子にすることで、法定相続人第一順位の「子供」にしてしまうことで、直接財産を残すというやり方です。
孫に相続させるため方法については、下記サイトをご参照ください。
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5.遺産を相続するための手続きは?
遺産を相続するには手続きが必要です。不動産の名義の変更や行政機関への届け出など、手続きにはいろいろなものがあります。相続税の申告もしなければなりません。
自分で行うのが難しいと思うときは、無理せず遺産相続を専門にする税理士などに依頼をすると、のちのち困ることがなくなります。
相続の手続きについては、下記サイトをご参照ください。 |
6.遺産相続の場で起こりやすいトラブルとは?
遺産相続はお金が絡むことだけに、トラブルが起こりがちです。
トラブルが多いのは、遺産の中に土地や建物と言った不動産が含まれている時です。遺産が全て現金なら相続人の頭数で割ればいいだけなのですが、不動産は簡単に割ることができません。
売ってお金に換えてしまえば話は簡単なのですが、その不動産に相続人の一人が住んでいるような場合は簡単に売りに出すのも難しく、住み続けたい相続人と売ってしまいたい相続人の間でトラブルが起こりがちです。
遺産トラブルを未然に防ぐためには、被相続人が遺言を残すこと方法の一つとして挙げられます。しかし自分が書いた遺言書が新たなトラブルの火種になるということもあるので、できることなら自分だけではなく専門家に意見を仰ぎながら作成することをおすすめします
遺言がきっかけの悲しいトラブル!具体的な事例と避けるために気をつけたい点
7.時効がある?
遺産相続には、いくつか時効が関わってくる事柄があります。
特に重要になるのが、相続放棄の時効です。相続が開始されたことを知った時から3か月が経過すると、相続を承認したとみなされて相続放棄ができなくなります。もし多額の借金が残っていたら、それらをすべて背負わなければなりません。思わぬ不利益を被らない為にも、相続放棄は3か月過ぎる前にやらなければいけないことを知っておきましょう。
まとめ
遺産相続でよくある疑問をご紹介させて頂きました。
相続は、さまざまな疑問が出てくるものですので、不明点があれば、なんでも専門家に相談することをオススメ致します。
※この記事は専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。なお、ご指摘がある場合にはお手数おかけ致しますが、「お問合せフォーム→掲載記事に関するご指摘等」よりお問合せ下さい。但し、記事内容に関するご質問にはお答えできませんので予めご了承下さい。
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